【植林風景】 ガラパゴス自然保護基金/Galapagos Conservation Fund Japan
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 なぜ植林をするのか?

 ガラパゴスの森に外来種が急増!その数なんと800種以上

ガラパゴスにあるサンタクルス島の森には、かつて数万ヘクタールも存在した原生林がありました。しかしながら、今ではわずか150ヘクタールにまで激減してしまいました。
観光客の急増および移住者の増加により、大陸からの外来種が急激に増えてしまったからです。
もともとガラパゴスにあった原生植物の生存が危ぶまれています。

スカレシア原生林
ガラパゴスで独自に進化してきたスカレシア原生林

森林をつくっているのは、キク科の植物、スカレシア。
15mもの高木になる、ガラパゴスにしかない固有種です。
ガラパゴスの原生植物(在来種+固有種)は550種といわれます。

そこに、人間の出入りにともなって、800種以上の外来植物が入ってきました。大陸から持ってこられた生命力の強い外来植物は、エルニーニョの雨の力も借りて、あっという間に生育域を広げてしまいました。

牧草として入ってきたエレファントグラス マラリアの薬の原料木として持ち込まれたシンチョナ
牧草として入ってきたエレファントグラスが、原生林にも生育し始めた(スカレシアの下に生えている細長い草)
マラリアの薬の原料木として持ち込まれたシンチョナ(手前下)はスカレシア林(奥)にも進入し始めている


 「進化の揺りかご」である原生の森を救おう!

原生の森は、ゾウガメやたくさんの固有の鳥たちを、長い年月をかけてはぐくんできた「進化の揺りかご」です。
急速に減り続けている原生の森を救おう、という目的で、2007年より『森再生プロジェクト』が始まりました。

植林をするためには、まず、外来種の根元に刻みをいれて、そこにその木を枯らす薬剤を入れます。
切り倒しても、根こそぎ抜いても、外来種はその生命力で復活してしまいます。
枯らすしかないのです。


①外来種に除草剤を散布 ②手作業で1本1本植えます 4ヶ月後にはこんなに生長!
除草剤を散布した外来種 手作業で植えられた原生植物の苗 わずか4ヵ月で2mもの背丈に生長したスカレシアの苗

植林したスカレシアは生長の早い植物です。
おそらく、7~8年後には高さ10mほどに育つでしょう。


 人間がこわしたものを元に戻すのは、人間しかいない

200751日、第1回目の植林は、ピースボートの船旅に参加した10~70歳代の男女約90人がサンタクルス島を訪問、もともと農地だった荒れ地にスカレシアの苗木約200本を植えました。

原生林の再生には、樹種の選定や苗木の育成などの専門知識が必要で、プロジェクトには現地のチャールズ・ダーウィン研究所の参加が不可欠。
植林には同研究所が育てたスカレシアの苗を使用し、日本側は

1200円募金」

で集まったお金を、苗木作りや植林地の世話、外来種駆除のための資金として同研究所に寄付をしました。 
森再生は気の遠くなるようなプロジェクトで、最低でも10年の期間を想定しなくてはなりません。
植林をする藤原幸一

植林の写真はこちら → 植林写真はこちら

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