GCFJとは?活動内容ガラパゴスについてギャラリー関連著書メディアでの報告
活動へのご参加・ご支援お問い合わせリンク
トップへ戻る

ガラパゴストピックス

 
                              - 2009,06,05 -



 ◆ピンクイグアナ自然繁殖 絶滅の危機回避

南米エクアドルのガラパゴス諸島で見つかった新種のリクイグアナ「イグアナ・ロサーダ(ピンクイグアナ)」の自然繁殖が、ガラパゴス国立公園局などの研究チームの調査で初めて確認された。これまで子供が見つからず、絶滅が心配されていたが、100頭余りの個体も確認された。公園局は「予想したほどの危機ではなかった。進化を探る遺伝子解析などを進める時間的余裕ができた」と感激している。

ピンクイグアナは同諸島最大の島、イサベラ島北部のウォルフ火山(1707メートル)の火口付近でだけ見つかっている。86年に最初に目撃され、06年にイタリアの大学などが調査を実施。体はピンク地に黒い模様があり、同諸島に生息する2種類のリクイグアナより大型の新種と判明した。

4~5月、研究チームが火口付近の一帯を調べたところ、101頭(オス55頭、メス46頭)を発見、一時捕獲して血液を採取した。ふ化後間もない子供も初めて目撃した。今後、血液の遺伝子を分析して、ピンクイグアナの進化の過程を探るほか、餌の種類などの生態を調べ、保護の方針を立てるという。

この発見について、NGO(非政府組織)「ガラパゴス自然保護基金」代表でフォトジャーナリストの藤原幸一さんは「ほぼ未踏の地でも外来動植物や感染症は入り込み、固有種を絶滅の危機に陥れる可能性がある。ピンクイグアナでも生息域の保護と同時に別の場所で飼育する対策が必要かもしれない」と対策強化を訴えている。【奥野敦史】



(C) 毎日新聞

[06/05] 



このホームページの記事、及び写真・映像の掲載等をご希望の方は ガラパゴス自然保護基金/GCFJ へ。
本サイトに掲載されている画像、文章等、全ての内容の無断転載、引用を禁止します。
Copylight © Galapagos Conservation Fund Japan All Rights Reserved.

NATURE's PLANET MUSEUMへ