南米エクアドル・ガラパゴス諸島のピンタ島で、1匹だけ残され「孤独なジョージ」と名付けられた雄ゾウガメとペアリングした雌が産んだ卵13個のうち、8個は受精しておらず孵化(ふか)しないことが分かった。 ガラパゴス国立公園管理局の発表としてAP通信が3日報じた。
推定年齢80代のジョージは、同島にしかいない亜種のゾウガメで絶滅危機動物の象徴として有名。残る5個が孵化するかどうかは、今月半ばには判明する見通し。
雌の2匹が今年7月から9月にかけて3回、計16個の卵を産み、うち13個がふ卵器で育てられてきた。管理局側は11月の時点で卵の重さが極端に減ったことなどから、孵化しない可能性もあるとしていた。
ジョージは1970年代初めにピンタ島最後の生き残りとして発見された。93年から近縁種である今回の雌との交配が試みられていた。