ピンタゾウガメの最後の1頭とされる雄のゾウガメ「ロンサム・ジョージ」。今年に入って繁殖行動を示して保護活動家らに期待を抱かせたが、子孫を残すにはまだ時間がかかりそうだ。
推定年齢90歳のロンサム・ジョージは先に、別の種類のゾウガメの雌とつがいになったが、産み落とされた卵の80%は無精卵だったことが明らかになった。
ロンサム・ジョージは過去36年にわたる飼育所生活で、これまでは繁殖活動にほとんど関心を示していなかった。それだけに、今回の卵には子孫誕生への期待が高まっていた。
卵を研究しているエクアドルの研究者らは、ロンサム・ジョージの繁殖能力に希望をまだ捨てていない。繁殖プログラムを担当するワシントン・タピア氏は「ジョージに生殖力がないと決めるのは早すぎであり、遺伝子研究によってのみそれは明らかになる」と述べた。
研究者らは、孵卵(ふらん)器に入れた残りの20%に期待をかけている。