絶滅の恐れがある動植物の国際取引を協議するワシントン条約締約国会議が15日閉幕した。今回の会議では欧州産ウナギの輸出規制導入が決まっただけでなく、銀ムツ(メロ)、ナマコなども将来の規制候補に浮かび上がってきた。
白身魚として人気があるメロについては南極域の資源管理機関が2005―06年の漁獲量の22.5%は密漁によるという報告書を会議で提出。 エクアドルのガラパゴス島では大量のナマコが中国向けに漁獲され「ガラパゴス諸島の生態系に影響を与えるほど」(自然保護団体のトラフィック)という。09年にもカタールで開く次回の締約国会議での規制導入を探る動きが出ている。