貴重な動植物が生息するエクアドルのガラパゴス諸島で昨年1月、タンカーが座礁、石油が流出した事故の後の約1年間で、汚染された地域にすむ大型は虫類ウミイグアナの60%以上が死んでいたとの調査結果を、米プリンストン大などの研究グループがまとめ、6日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 研究グループは「ごく微量の汚染でも、長い間に生物に大きな影響を与える可能性があることを示す結果だ」としている。 グループは、事故があったサンクリストバル島のすぐ西隣のサンタフェ島のイグアナの群れを事故後11カ月間にわたって調べた。 その結果、海岸でイグアナの死体が多数確認され、事故前の調査データと比較した結果、群れの62%が死んだことを確認した。