アルゼンチン

   〜南極観光ブームが引き起こす闇〜

      


 ◆関連情報は、藤原幸一著
 「南極がこわれる」(ポプラ社)

大型観光船
南極観光ブームのため、頻繁に観光船が走っている。
ぼくは今年3月、100人以上の乗客乗員を乗せた観光船「・・・・・・」と
南極半島の西海岸沖で出会った。
昨年・・・・・、この船の姉妹船である「・・・・・・」が南極の
・・・・・・付近で氷山に衝突し、その後沈没してしまった
車でごった返している町
1990年代後半まで閑散としていた・・・・・・のメーンストリートは、
いまや車と人でごった返している


地球最後の秘境といわれる南極大陸だが、実はいま、この大陸に観光客が押し寄せている。

南極旅行を扱う・・・・・・によると、南極を訪れた観光客は1992〜1993年で・・・・・・人だったのが、・・・・・・あたりから急増し始め、・・・・・・年には一気に・・・・・・人近くに跳ね上がった。07〜08年は・・・・・・人を超えると見込まれている。

観光業者はにんまりだが、喜べない話もある。

ペンギンなどの繁殖への妨害や環境汚染などが心配され始めているのに加え、以前から懸念されていた海難事故も起きてしまった。

昨年・・・・・・、大型観光船「・・・・・・」が、南極半島沖の・・・・・・付近で氷山に衝突し、その後沈没したのだ。

全員が別の船に救助されて無事だったが、沈没船からの海洋汚染が心配されている。

そういったなかで、南極観光の・・・・・・である・・・・・・でも、南極と同じような環境破壊の問題が起こり始めていた。

最近では、“南極景気”をあてこんで、南米中から食を求めた人たちがたくさん流入。・・・・・・も、ここ20年ほどで人口が・・・倍の・・・・・・人を数えるまでになってしまった。

町は手狭になり、2008年3月に訪れたとき、不法滞在をしている・・・・・・たちによって、町に隣接する原生林が広範囲で違法に伐採され、スラムがつくられようとしていた。

90年代中ごろの静かで平和そのものだった町は、今では頻繁に窃盗事件が起き、安心して歩けなくなってしまった。

大切なものを失わせる南極の観光地化はどこまで進むのだろうか。


藤原幸


町のはずれの原生林
町の外れにあるナンキョクブナの原生林は切り倒され、
不法滞在者によってスラムがつくられようとしていた
ペンギンの壁画
南極の玄関口のシンボルは、やはりペンギン。
・・・・・・を歩くと、小さなお土産品から大きな壁画まで、
たくさんのペンギンキャラクターに出会うことになる




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