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  コアラ科 コアラ属

 コアラ

 Koala
(英名)
 Phascolarctos cinereus
(学名)
 koala, banjora、nargoon、yarriなど
  
(アボリジニー名)



 オーストラリア南東部のユーカリの森林に棲息する。樹上にすみ夜行性で、巣は作らない。

 「koala」とは水を飲まないという意味があり、コアラ達はユーカリの葉から全ての水分を吸収する。

 ユーカリの木のEucalyptus属の約12種の葉のみを食べる。若い木の若い葉には、青酸が多く含まれて危険だが、母親はそれを子に教える。

 ひところ毛皮をとることが目的で多くが殺され、また森林破壊などから、棲息地が狭まれ、非常に数が減った。
 しかし現在では保護策が行き届いているため、絶滅のおそれは少なくなった。


 全長: 60〜85cm
 体重: 4〜15kg

コアラ棲息マップ

  ウォンバット科 ヒメウォンバット属

 ヒメウォンバット

 Common Wombat
(英名)
 Vombatus ursinus
(学名)
 wombat, womback
(アボリジニー名)



 オーストラリア南東部に分布し、湿帯林、ヒース地帯、山地に棲息する。

 体毛はあらく、黒い色または褐色から灰色まである。鼻づらは裸出し、耳介は短くて丸い。寿命は5年以上である。


 全長: 90〜115cm
  体重: 22〜39kg
ヒメウォンバット棲息マップ

  ウォンバット科 ケバナウォンバット属

 ミナミケバナウォンバット

 Southern Hairy-nosed Wombat
 
 (英名)
 Lasiorhinus latifrons
(学名)
 wombat, womback (アボリジニー名)



 オーストラリアの中南部に分布サバンナの疎林、草地、低木林の生えたステップに棲息する。

 体毛は繊細で、灰色から褐色、淡色の斑紋がある。鼻面には毛が生え、耳介は長くてとがっている。

 穴居性で、穴の長さは30mにもなることがあり、行き止まりのところに草や樹皮で巣がつくられる。

 体長: 95〜115cm
 体重: 19〜32kg


ミナミケバナウォンバット棲息マップ

  フクロネコ科 タスマニアデビル属

 タスマニアデビル

 Tasmanian Devil
(英名)
 Sarcophilus harrisii
(学名)


 夜行性で、日中は乾燥した洞穴や、潅木の中に身を隠している。以前はオーストラリア大陸にも棲息していたが、棲みかの森林が減り、外来動物の進出により滅んだ。現在は、タスマニアだけでみられる。

 ワラビーや小さな哺乳動物、鳥を食べるが、主に腐肉を好む。強力なあごと歯で、骨格や毛皮を食い尽くす。体毛が黒く、口を開けると真っ赤なので、「デビル」の名がついた。


 全長: 91cm
 体重: 10〜50kg
タスマニアデビル棲息マップ
[YouTube] タスマニアデビルが死肉をあさる

タスマニアデビルが
死肉をあさる


  クスクス科 フクロギツネ属

 フクロギツネ

 Common brushtailed possum
  
(英名)
 
Trichosurus vulpecula
(学名)


 おなかに袋を持ち、とがった耳、前に突き出た鼻、ふさふさとした尾がキツネに似ていることから、この名がついた。

 雨の多い森林地帯、また雨の少ない森林、木のない平原など棲息地は幅広い。夜行性で、日中は木の上の隠れ家で休んでいる。木の葉や種子、昆虫などを食べる。

 全長: 60〜95cm
 体重: 1.5〜5kg

フクロギツネ棲息マップ

  カンガルー科 カンガルー属

(メス)

(オス)

 アカカンガルー


 Red Kangaroo
(英名)
 Macropus rufus
(学名) 
 koongarra、arinya、koola、marlooなど
 
 (アボリジニー名)



 オーストラリア内陸部の草地、森林地帯に棲息する。オスは赤みがかかり、メスは青っぽい灰色なので、区別しやすい。

 200頭あまりの群れをつくり、木陰で1日の大半を眠って過ごす。


 西洋人が初めてカンガルーを発見し、原住民に名前を尋ねたところ、その質問を理解できず原住民語で「分からない」という意味の「カンガルー」と答えた。それが、現在も変わらず使われている。


 全長: 164〜240cm


アカカンガルー棲息マップ

  カンガルー科 クアッカワラビー属

 クアッカワラビー

 Quokka
(英名)
 Setonix brachyurus
(学名)


 ウェスタン・オーストラリア州南西部および、パース近くのロット・ネスト島、オルバニー近くのボールド島に棲息する有袋類。

 夜行性で昼間は木陰に隠れていて、暗くなると群れで出没する。

 特にロット・ネスト島で多くみられる。初めてクアッカワラビーを発見した探検家が、ネズミと
勘違いして島を「Rat nest(ネズミの巣)」と呼ぶようになり、そこからロット・ネスト島の名がついた。

 全長: 30〜60cm
 体重: 2〜5kg

  
クアッカワラビー棲息マップ



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