ラクダ

   〜異常気象でラクダに大異変!〜

      


砂漠には100万頭ものラクダが野生化している。
ここは世界最大のラクダ大国だ。
いまでは輸出用に野生種を集めて育てている


トラックに積み込まれるラクダ
ラクダ専用のトラックに積み込まれて港に向かい、
そこから中東へと輸出される


長距離寝台車に乗って内陸をめざした。
車窓から見えてきた景色は、はてしなく水平線まで続く、赤茶けた広大な砂漠であった。

最近砂漠で、ラクダが爆発的に増えているという。

もともと、ラクダは一頭もいなかった。乾燥に強いことから、19世紀中頃にインドやアフガニスタンから輸入された。
内陸部探検や大陸横断鉄道、送電の敷説など重用された。

・・・年から・・・年の間に・・・・・・頭が輸入された。だが、20世紀には入ると、鉄道や車の発達で労力としての役割がなくなり、ほとんどのラクダが砂漠に捨てられた。
野生化したラクダが100万頭以上いるとみられている。

昨年まで、地球温暖化による5年におよぶ記録的な旱魃にみまわれた。増えすぎたラクダの群れが、のどが渇き強暴になり、有刺鉄線のバリケードを破壊して町に侵入して、大暴れする事件が起きている。・・・・・・また、原生植物を食い荒らしたり生態系を破壊している。
ラクダの衝撃を受けた地域ではハンターを雇い、ラクダを駆除し始めた。

縁あってつれてこられたラクダにとって、受難の日々が続いている。


藤原幸一


ネイティブ・ポップス
中東のラクダといっしょにやってきたラクダの鞍には、
アフリカから中東にかけて見られる植物の綿毛状の種が
クッションとして詰められていた。
そのネイティブ・ポップスと呼ばれる植物は、
いつしか砂漠に落ちて発芽し、
いまでは広大な地域で真っ赤なお花畑を出現させている


ラクダと女の子



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