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ナンキョクオオトウゾクカモメ

South polar Skua (英名)
Catharacta maccormicki
 (学名)



 4種あるトウゾクカモメ属の中でも、南極大陸でのみ繁殖する唯一の種である。

 暗色型と淡色型があり、暗色型は南極半島に、淡色型はロス海周辺に多い。冬は北半球の高緯度地方まで渡り、海洋上で過ごす。

 ペンギンなど南極大陸で繁殖する海鳥類にとっての唯一の陸の捕食者である。ペンギンのコロニーでは、見晴らしの良い場所に陣取り獲物を狙っている。

 翼開長: 1.4m

荒らされたペンギンの巣。
卵は割られ、ヒナの死がいが残っている。


 ハイイロオオトウゾクカモメ

 Brown Skua (英名)
 Catharacta antarctica (学名)


 トウゾクカモメ科の中では最大級である。食性は捕食性が強く、ウミツバメやミズナギドリ類などを襲うほか、ペンギンの卵も食べる。またアザラシなどの死肉なども重要な食料になる。

 繁殖期は10〜11月で、オスメスのつがいに1羽の若いオスが混ざって繁殖を手伝う。この若いオスはヘルパーと呼ばれ、そのつがいの息子である。草地や岩場などの地面に2個の卵を産む。


 全長: 60cm
  体重: 2kg

 翼開長: 160cm

海鳥のコロニーが一望できる岩の上で
親鳥のすきをうかがう


ペンギンのヒナをついばむ

 サヤハシチドリ

 Snowy sheathbill
(英名)
 Chionis alba
(学名)



 くちばしの根元が角形のさやに覆われていることから、この名がついた。チドリ類から進化した鳥で、世界に2種しかいない珍しい鳥である。
 
 ハゲワシのように腐肉食によく適応していて、顔の皮膚が露出しているので、顔を汚さずに死がいを食べ、また細菌が感染しにくいとされる。ペンギンなどの海鳥のコロニーや、南極観測基地のゴミ捨て場をあさることもある。

アデリーペンギンの卵を狙う

岩の隙間に巣を作る

ヒナは茶色い羽毛に覆われている


 ナンキョクアジサシ

 Antarctic tern
(英名)
 Sterna vitata
(学名)

 くちばしと足が赤く、キョクアジサシによく似ている。小型の魚を低空飛翔しながら探し、海面上に飛び込んで捕食する。

 ネズミやネコなどの捕食動物の脅威に強くさらされている。

 全長: 35〜40cm

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