◆ 鳥類館 ◆                                  ◆ 哺乳類

  ■ ペンギン目                  ■ ミズナギドリ目 ■ チドリ目 ■ ペリカン目


 アデリーペンギン

 Adelie Penguin (英名)
 Pygoscelis adeliae (学名)


 南極大陸で繁殖する数少ない鳥類のひとつで、眼のまわりのアイリングが特徴である。英名の「アデリー」とは、かつての南極探検家の奥さんの名前に由来する。

 他のペンギンと違い、氷山の上で換羽するので、移動性が高く、かなりの沖合まで出られる。オキアミを主食とし、魚類、イカ類も食べる。

 繁殖期が終わると、豊富なエサを求めて南極大陸から離れ、漁氷域まで移動する。

 体長: 70cm
 体重: 3.7〜6kg
 
推定個体数: 2,466,000繁殖つがい 
  (1998)

ヒナの胃袋はとても大きく、
体の半分以上を占める


かわいらしい姿のヒナ

2ヵ月ほど絶食して、卵を抱く

 エンペラーペンギン

 Emperor Penguin (英名)
 Aptenodytes forsteri
(学名)


 ペンギン全18種の中では最大級。運動能力も驚異的で、エサである魚やイカを求めて深海400m程まで潜る。

 成鳥は耳のあたりから胸にかけて、レモン・イエローの斑紋、胸の上部に黄色い模様がある。またヒナは灰色のふさふさとした独特の羽で覆われる。誕生から150日ほどたった、11〜12月に海へ旅立つ。

 体長: 1〜1.3m
 体重: 24.7〜36.7kg
 推定個体数: 218,000繁殖つがい
  
(1992〜1994調査) 


 チンストラップペンギン

 Chinsrtrap Penguin (英名)
 Pygoscelis antarctica
(学名)


 羽毛に引かれたヒゲ状の模様が特徴。英語とスペイン語では、「あごひもペンギン」と呼ばれる。

 単独でいるととても臆病だが、集団に戻ると仲間通しでケンカを始めるなど、気性が激しい。

 体長: 72〜76cm
 体重: 3.4〜4.9kg
 推定個体数: 7,490,200
繁殖つがい
 
 (1993)

ヒナにもうっすらとヒゲ状の模様がある

ヒナ


孵化後、3ヵ月ほどで一人立ち
するヒナ

繁殖が終わっても、1年中同じ
コロニーにとどまる親鳥たちもいる

 ジェンツーペンギン

 Gentoo Penguin (英名)
 Pygoscelis papua
(学名)


 眼の上の白い模様と赤みがかったオレンジ色のくちばしが特徴。

 フォークランド諸島でインド、マレー系の人をジェンツ−と言うらしく、名前の由来は、頭にある白い模様がターバンを巻いた人に似ているため、この名がついた。


 体長: 50〜90cm
 体重: 4.8〜7.9kg
 推定個体数: 317,000
繁殖つがい
  
(1998) 南極半島へ


 マカロニペンギン

 Macaroni Penguin (英名)
 Eudyptes chrysolophus
(学名)


 冠羽が特徴的なことから、イタリアファッション風に「マカロニ」と名付けられた。学名にも目立つ冠羽から「金色の冠羽」という意味である、クリソロファスが使われている。

 巨大なコロニーが海岸近くの岩場や岸場に形成され、暖かな地域では背の低い草木類からなる植生に覆われていることが多い。

 体長: 71cm
 体重: 2.4〜3.6kg
 推定個体数9,000,000繁殖つがい
  
(1998)


2番目に産んだ卵のほうが大きく、
ほとんどの場合、最初の卵は放棄される

ペンギンに興味がある方はこちらへ
ペンギン全18種紹介

本サイトに掲載されている画像、文章等、
全ての内容の無断転載、引用を禁止します。


ご使用等のお問い合わせ : info@natures-planet.com