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 ナンキョクフルマカモメ

 Antarctic petrel (英名) 
 Thalassoica antarctica (学名)


 1属1種からなり、学名は「海を家とする南極の鳥」という意味である。また和名のごとく、南極点から1000kmも離れていない南極大陸のティエル山地(地球上最南端の鳥類繁殖地)でも繁殖する。

 主にオキアミ類を食べ、魚類、イカ類も捕食する。繁殖成功度はオキアミ類の数に左右され、オキアミ漁との資源の奪い合いが懸念される。


 
 全長: 45cm (オス)、40cm (メス)
 体重: 750g (オス)、550g (メス)

外洋での長距離飛行には適応していない


灰色の羽毛に覆われているヒナ

天敵が迫ると胃に蓄えられた栄養物である
油を吹きかけ威嚇する

 オオフルマカモメ

 Southern Giant Petrel (英名)
 Macronectes giganteus (学名)


 このフルカモメ類は、最も寒冷な地域に分布するグループである。

 暗色型と白色型の2つの型があり、暗色型が全個体の90%を占める。

 海上や陸上で、主にアザラシやクジラなどの海棲哺乳類の死肉やペンギンなど鳥類の死がい、魚類の死がいを巨大なくちばしで引き裂いて食べる。300つがい以上の大きなコロニーを形成し、卵を1個産む。
 
 全長: 1m
 翼開長: 2m
 推定個体数: 10万羽


 マユグロアホウドリ

 Black-browed albatross
(英名)
 Diomedea melanophris
(学名)


 亜南極の島々にの平坦な場所で営巣し、しばしば近縁種のハイガシラアホウドリと混ざって巨大なコロニーを作り上げる。

 他のアホウドリ類は、ほぼ完全に外洋性であるが、比較的陸に近いところでも見られ、、大陸棚や大陸斜面など大陸の近海でも採餌する。主食はオキアミや魚類。


 全長: 90cm
  体重: 3〜5kg
  翼開長: 2.4m
 推定棲息数: 230万羽前後

洋上の風を利用して、細長い翼で羽ばたくことなく、
最小限のエネルギーで飛行できる


くちばし上部に突起があり、鼻管と呼ばれる管状の鼻で、
極めてよくきく

 ギンフルマカモメ

 Southern Fulmar (英名)
 Fulmarus glacialoides
(学名)


 学名は「フルマカモメに似たフルマカモメ属の鳥」という意味で、このギンフルマカモメは南氷洋のフルマカモメと言える。

 和名の通り、色は背中が薄い灰色で銀色がかっている。主にオキアミ類、魚類、イカ、タコ類を食べる。エサ捕りは群れで行う。

 全長: 50cm
 体重: 800g
 翼開長: 120cm
 推定個体数: 100万羽


 シロアホウドリ

 Royal Albatross (英名)
 Diomedea exulans
(学名)


 最大級の海鳥である。海洋に適応した細長い翼は陸上生活に向かず、離陸には飛行機のように助走が必要。そのため営巣地で簡単に人に捕らえられ、和名の由来となった。

 繁殖期間は鳥類中で最も長く、抱卵期間が75〜85日、巣立ちまでの子育て期間は9〜12ヵ月もかかる。

 体重: 10kg
 翼開長: 3.5m
 推定個体数: 10万羽

繁殖は2年に1回

地域的な絶滅が心配される


 マダラフルマカモメ

 Cape Petrel (英名)
 Daption capense (学名)


 翼上面は黒色の羽に白色のまだら模様であり、他種と見分けるのが容易である。

 主にナンキョクオキアミ、イカ類を捕食する。採餌は昼間のみならず、夜間も行われる。
 
 繁殖は11月に行われ、急斜面の岩場などに巣が作られる。


  体重: 35〜50kg
  翼開長: 80〜90cm
  推定個体数: 数100万羽

白いマダラ模様が特徴的である

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