イワトビペンギン、興奮して冠羽が直立

イワトビペンギンは頭部に黄色い飾り羽がある、ペンギンの中で最も体が小さい。
だが、幼鳥は他のマカロニペンギン属とほとんど区別がつかない。


南極海にある島々で暮らし、マカロニペンギン属の中で最も広範囲で見られる。
繁殖地の南限は、南極収束線以南、南緯53度にあるハード島で、北限は亜熱帯収束線より北の南緯37度のトリスタン・ダ・クーニャ諸島である。


未成熟にあるペンギンたちは主に、北へ移動しているといわれている。



3亜種が知られていて、90ミリもある長い黄色い冠羽が特徴的なキタイワトビペンギンや、最も大型なヒガシイワトビペンギン、きちばしの付け根の裸出部が広いミナミイワトビペンギンがいる。
ピョンピョンとジャンプしながら岩山を進む


孤島の高台に営巣地を作る



歴史的にイワトビペンギンは乱獲されていて、フォークランド諸島やアムステルダム島では卵が食用、鳥は油を取るために利用された。


また、トリスタン・ダ・クーニャ諸島やジョージ島周辺で行われている流し網漁がペンギンを大量に殺している。
そのためトリスタン・ダ・クーニャ諸島ではほぼ絶滅状態にある。


人間の上陸や地球温暖化にともない、南極海にある島々には新しい病原菌が根付きだしているという。
たとえば、キャンベル島やオークランド諸島では病原菌によって90パーセント以上ものイワトビペンギンが死んだと見積もられた。


藤原幸一



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