PENGUIN
  ペンギン全種



(子供ペンギン)


キングペンギン

オウサマペンギン・オオサマペン
 ギン・王ペンギン、王ペングイン
(別和名)
King Penguin (英語一般名)
Aptenodytes patagonicus 
(学名)

安定種
体長:85〜95cm、フリッパー長:33.1〜34.3cm、体重:14〜16kg ペンギン全種の中で2番目に大きく、風格がある。

南緯46度から55度のあいだに点在する亜南極および南極域の島々で繁殖する。採餌海域は、南大洋の南大西洋、南インド洋、オーストラリア南部。南極表層水と亜南極表層水が出会うあたり(南極前線)で、そこは流氷帯の北方海域である。繁殖個体は、ふつう繁殖地域の近くにとどまる。

南極前線以南の個体数は1993年現在、推定102万繁殖つがい(全個体数の95%)。

成鳥  1,638,000羽
(1998 I. P. Conference)


サウスジョージア島へ
エンペラーペンギン

コウテイペンギン・皇帝ペングヰン
帝王(エンぺロア)ペングィ-ン鳥
(別和名)
Emperor Penguin (英名)
Aptenodytes forsteri (学名)

安定種
体長:100〜130cm(身長=立った姿勢は,ほぼ1m)。フリッパー長:34〜36cm 体重:30〜38kg

南極の漂流帯の内側で生活し、通常その外側の開水面では生活しない。繁殖期の終わる12月か1月の上旬にコロニーを離れ、3月にもどってくる。繁殖コロニーは、全て南極大陸とそれに隣接する島の氷の上に位置している。ただし、2ヵ所のコロニーは例外で地上にあり、凍結した湖と露岩をおおう積雪の上につくられている。

1993年現在、総個体数は推定19万5000繁殖つがい。南極のロス海沿岸の狭い範囲には、1983年の調査で約6万繁殖つがいが観察されている。この数は、総個体数の約3分の1に近い。そこでは、一年中氷が繁殖地となっている。

繁殖つがい 218,000組(1992〜1994調査)
アメリー棚氷へ

(子供ペンギン)

(子供ペンギン)


ジェンツーペンギン

ゼンツーペンギン・温順ペンギン
(別和名)
Gentoo Penguin (英名)
Pygoscelis papua (学名)

近危急種
体長:50〜90cm、フリッパー長:24〜25cm 体重:4.8〜7.9kg

周極的(南極大陸を囲むように生物が分布したり、海流が流れたりしている状態を「周極的」と表現する)に分布し、亜南極の島々および南極半島で繁殖する。

1989年現在、総個体数は推定30万〜35万つがい。その大部分は採餌に適した大陸棚がひろがる南極前線周辺に生息している。南極前線以南では1993年現在、23万6000つがいが繁殖していると推定される(全個体数の75%)。

繁殖つがい 317,000組
(1998 I. P. Conference)
アデリーペンギン

アデレーペンギン・アドレーペング
 イ-ン鳥・アデリアペンギン
(別和名)
Adelie Penguin (英名)
Pygoscelis adeliae (学名)

安定種
体長:70cm、フリッパー長:18〜19cm 体重:3.7〜6.0kg

南極大陸をとりかこむ流氷帯の全域に分布する。繁殖は、南極大陸の海岸と近隣の島々に散在する海から容易に近づける露岩(南極大陸の沿岸部で、夏期、雪や氷が消えて地面が露出する場所)上で行う。

1993年現在、推定247万繁殖つがい。

繁殖つがい 2,466,000組
若鳥 10,000,000羽
(1998 I. P. Conference)

(子供ペンギン)


チンストラップペンギン

ヒゲペンギン (別和名)
Chinsrtrap Penguin (英名)
Pygoscelis antarctica (学名)

安定種
体長:72〜76cm、 フリッパー長:18〜19.2cm 体重:3.4〜4.9kg

繁殖コロニーは南極前線以南にあり、ほとんどが南大西洋と南極半島で繁殖している。ハード島では散発的に繁殖が試みられているが、現在のところ、繁殖が成功したという報告はない。ときおり、放浪個体がこの島を訪れてジェンツーペンギンと交尾を試みているようである。

1993年現在、推定749万繁殖つがい。
ロックホッパーペンギン

イワトビペンギン・かんむりペンギン
 有冠企鵝 (別和名)
Rockhopper Penguin (英名)
Eudyptes chrysocome (学名)

危急種
体長:40〜58cm、,フリッパー長:16.1〜16.7cm 体重:2.3〜4.2kg マカロニペンギン属の中で、もっとも小さい。ガラパゴスペンギンと同じ位の大きさで、ペンギン全種の中で最小のコガタペンギンよりわずかに大きい。

インド洋および大西洋の亜南極と、南部温帯域の島々に、周極的に分布する。

南極前線の南で繁殖する個体数は、1993年現在、推定73万つがい、これは、370万繁殖つがいと推定される総生息数の20%にあたる。この数字は、後述するように、環境の変化によって変動するので、厳密に正確ではない。たとえばニュージーランド南方のキャンベル島の繁殖個体数は、1942年に160万個体だったが、1985年には10万3000繁殖個体に激減したと推定されている。

繁殖つがい 350,000〜828,000組
(1998 I. P. Conference)



フィヨルドランドペンギン

キマユペンギン・ビクトリアペンギン
 ヴィクトリアペンギン (別和名)
Fiordland Penguin (英名)
Eudyptes pachyrhynchus (学名)

危急種
体長:44〜55cm、フリッパー長:17.8〜185cm 体重:2.5〜4.8kg

ニュージーランド周辺の低温の温帯海域に分布し、ニュージーランド南島、および沖合いの島々で繁殖する。

推定5000〜1万繁殖つがい。繁殖地によっては植生が密生し、近づきがたいため、個体数を確実に数えることは難しい。1992年の一繁殖期の巣の数は、1000個よりも少なかった。

繁殖つがい 2,000〜3,000繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)
スネアーズペンギン

ハシブトペンギン (別和名)
Snares Penguin (英名)
Eudyptes robustus (学名)

危急種
体長:40〜61cm、フリッパー長:17.8〜18.4cm 体重:2.5〜4.8kg。

ニュージーランドの南方にあるスネアーズ島を唯一の繁殖地とする。温帯および亜南極性の鳥である

1968年に調査がはじめられて以来、増加の傾向にあったが、1988年現在、約6万6000羽で安定している。

繁殖つがい 30,000繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)




エレクトクレステドペンギン

マユダチペンギン・シュレーター
 ペンギン・オホカンムリペンギン
(別和名)
Erect-crested Penguin (英名)
Eudyptes sclateri (学名)

絶滅危惧種
体長:50〜59cm、フリッパー長:20.4〜21.2cm 体重:2.9〜7kg

亜南極やニュージーランド周辺の水温の低い海域に生息し、 ニュージーランド本島の南方の島(バウンティ諸島、アンティピィ ティーズ島、オークランド諸島)や、それらの島々に近接する、 植生や土壌のほとんどない小さな島で繁殖している。
約20万繁殖つがい。

繁殖つがい 165,000繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)
マカロニペンギン

有冠企鵝 (別和名)
Macaroni Penguin (英名)
Eudyptes chrysolophus (学名)

危急種
体長:71cm、フリッパー長:16.5〜17.8cm 体重:2.4〜3.6kg

亜南極と氷流帯の北の南極海域に生息している。繁殖コロニーはマカロニペンギン属の中でもっとも南までひろがり、亜南極、および南極の島々、南極半島にまで達している。

南極前線の南で繁殖している個体数は、1993年現在、推定1172万繁殖つがい(全個体数の99%)。

繁殖つがい 9,000,000繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)



ロイヤルペンギン

荘厳ペンギン (別和名)
Royal Penguin (英名)
Eudyptes chrysolophus (学名)

危急種
体長:65〜75cm、フリッパー長:18.5〜19cm 体重:3.2〜8.1kg

マックォーリー島と、それに近接する小島でのみ繁殖している。

1984〜1985年現在、推定57コロニー、85万繁殖つがい。
イエローアイドペンギン

キガシラペンギン・キンメペンギン
 グランドペンギン・偉大ペンギン
(別和名)
Yellow-eyed Penguin (英名)
Megadyptes antipodes (学名)

絶滅危惧種
体長:65〜78cm、フリッパー長:20.6〜21.5cm 体重:3.7〜8.5kg

ニュージーランド南島の南東部の海岸およびスチュワート島、ニュージーランド南方のキャンベル島、オークランド諸島などに生息している。繁殖地を他のペンギンたちと共有することはない

全てのペンギン類の中で、もっとも個体数が少ない。非繁殖個体もふくむ総個体数は、1993年現在、推定3666〜4500個体。そのうち繁殖つがいは1100〜1350つがいと推定されている。キガシラペンギンは絶滅危惧種threatened speciesであり、ニュージーランド本島では「絶滅寸前」にあり、本島以外の分布域すべてにおいて、「絶滅危惧」あるいは「危急」のカテゴリーに該当する。

1993年現在、5,100〜6、200羽

(子供ペンギン)


リトルペンギン

コガタペンギン・フェアリーペンギン
 ブルーペンギン・コビトペンギン・
 小ペンギン (別和名)
Little Penguin (英名)
Eudyptula minor (学名)

安定種、もしくは減少中
体長:40〜45cm、フリッパー長:11.7〜12.4cm 体重:1.0〜1.1kg

寒冷な南極の海にくらべて暖かいオーストラリア南部と、ニュージーランド周辺の海に生息している。ニュージーランドでは本島の周囲と沖合いの島々、およびチャタム諸島で繁殖し、オーストラリアでは、ほとんど沖合いの島で繁殖している。沖合いの島は人間や陸上の捕食者(天敵)の影響が少ない。コロニーが本土にある場合は、断崖の下や防波堤など、人間がつくった構造物によって隔絶された安全な場所をえらぶ。西オーストラリアのペンギン島に生息している個体群は、オーストラリア南部や西部の他のコロニーから長年隔離されていて、南部や西部の個体にくらべて体が大きい。

オーストラリアの個体数は、少なくとも数十万羽と推定されている。コロニーの多くは、数千組のつがいが集まってできている。コガタペンギンは絶滅の危機にさらされているとは言えないが、場所によっては、個体数が減少しているコロニーもある。

オーストラリア 1,000,000羽以下
ニュージーランド 25,000〜50,000羽
(1998 I. P. Conference)
ホワイトフリッパードペンギン

ハネジロペンギン・シロツバサペン
 ギン・ハジロコビトペンギン・マガ
 イコビトペンギン (別和名)
White-flippered Penguin (英名)
Eudyptula albosignata (学名)

絶滅危惧種
体長:40〜45cm、フリッパー長:12.1〜12.5cm、体重:オス 1.3kg メス 1.2kg

ニュージーランド南島バンクス半島とモントゥナウ島に生息している。
コガタペンギンの亜種としてあつかわれる場合もあるが、全体的に背側が白っぽく、フリッパーの白い縁どりの幅が広く、先端にいくにしたがって白い部分が大きくなっている。特にオスの場合は、フリッパーの背面の中央部で白い部分がつながっている。

1998年現在 3,750繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)



マゼラニックペンギン

マゼランペンギン・ジャッカスペンギン・巴他峨尼企鵝 (別和名)
Magellanic Penguin (英名)
Spheniscus magellanicus (学名)

近危急種
体長:70cm、フリッパー長:18.6〜19.5cm 体重:4〜4.9kg

同属の他の3種にくらべて、より寒冷な気候に適応している。コロニーは、アルゼンチンのパタゴニア沿岸からアメリカ大陸の先端部をまわって、南部チリ沿岸にまでみられる。フォークランド諸島では、イワトビペンギンやジェンツーペンギンに混じって繁殖している。4月から8月にかけて、もっとも南のコロニーから渡りを開始す るが、低緯度の個体群は定着性である。繁殖地の分布は、おそらく生息地と餌の豊富さによって、北のほうへ拡張している。

1975年現在、推定100万〜200万羽。

 1,200,000繁殖つがい
(1998 I. P. Conference)
アフリカンペンギン

アフリカペンギン・ケープペンギン・ジャッカスペンギン・黒足ペンギン
(別和名)
African Penguin (英名)
Spheniscus demersus (学名)

危急種
体長:70cm、フリッパー長:18.6cm 体重:2.4〜4kg

アフリカ南部の沿岸海域だけに生息している。そのなかで個体数がもっとも多いのは、アグラハス海流(南アフリカ沿岸流の1つで,アグラハス岬に向かって小規模な還流を形成している)に食物の供給を受けている地域である。コロニーは沖合いの島々に分布するが,アフリカ南島部のアルゴア湾から喜望峰を経て、西海岸のナミビアにあるホラムズ・バード島にいたる大陸側にも、わずかながら分布している。

20世紀初頭には100万羽をこえると考えられていたが、1993年には、ある推定では16万羽にまで減少してしまった。『南アフリカ・レッドデータ・ブック(鳥類編)1984』の中で、ケープペンギンは『危急種』としてリストアップされており、さらに、ダッセン島以北では『絶滅寸前種』と考えられている。地域によっては、コロニーの復元がうまくいっている例もある。ケープタウンにほど近いロベン島では、原油流出事故に遭遇したペンギンたちの体を洗浄し、リハビリテーションをほどこして海に返す取り組みがおこなわれている。ロベン等は180年間ケープペン ギンがまったくいない島であった。面積500ヘクタールのこの島には、他の繁殖コロニーからやってきた個体が定着する以前に、すでに3000羽近くが訪朝されていた。1983年の9つがいを皮切りに、コロニーの個体数は1993年には2200つがい以上に増加している。また同じ時期、大陸側でもあらたに2ヶ所の繁殖コロニーが自然に確保された。これらのコロニーの定住個体は、その大半がおそらく餌不足のために他の繁殖コロニーからやってきて、初めて繁殖を試みる若鳥であったとみられている。

173,000羽
(1998 I. P. Conference)



フンボルトペンギン

ジャッカスペンギン・ハンボルト氏ペングヰン (別和名)
Humboldt Penguin (英名)
Spheniscus humboldti (学名)

危急種
体長:68cm、フリッパー長:16.4〜17.3cm 体重:4.5〜4.9kg

ペルーとチリの海岸、および沿岸の島々がペルー海流(フンボルト海流)に洗われる地域を、細長い帯状に、ほとんど独占して分布している。これらの地域は淡水にとぼしく、降雨が少ない。フンボルトペンギンの分布域は、その南端でおよそ300km以上にわたって、マゼランペンギンの分布域と重なっている。この2種は、ふつう別々のコロニーで繁殖をするが、まれに種間雑種を生ずることがある。非繁殖期には、およそ1000kmにわたって、同じ海域を共有している。フンボルトペンギンの生息地は温帯性気候地域であり、研究者が容易に近づける場所であるにもかかわらず、くわしい研究はおこなわれていない。野生のペンギンのうち、おそらくもっとも研究が少ない種である。これは他のペンギンにくらべて用心深く、人間の接近を許さないためだろう。

31、430〜34、574羽
(1999〜2001 I. P. Conference)
ガラパゴスペンギン

Galapagos Penguin (英名)
Sphenicus mendiculus (学名)

絶滅危惧種
体長:53cm、フリッパー長:11.4〜11.8cm 体重:2〜2.5kg

ペンギン類の中で唯一熱帯海域に適応した種であり、気温が40℃をこえ、海面の水温が14〜29℃近くにまで変化する赤道直下の島々で繁殖する。しかし他のすべてのペンギンと同様、採餌は寒冷な海流で行う。ガラパゴス諸島を洗う冷たいクロムウェル海流は、好適な生活条件を提供している。繁殖は主として、フェルナンディ ナ島、イサベラ島の海岸でおこなわれる。

3,600〜6,000羽
(1998 I. P. Conference)



◆◆◆


■ IUCN レッドリスト・カテゴリーの定義 ■

CRITICALLY ENDANGERED (CR) - A taxon is Critically Endangered when it is facing an extremely high risk of extinction in the wild in the immediate future.
近絶滅種 : 近い将来に高い確率で野生では絶滅に至る危機にある種。絶滅寸前種ともいう。


ENDANGERED (EN) - A taxon is Endangered when it is not Critically Endangered but is facing a very high risk of extinction in the wild in the near future.
絶滅危惧種 : 近絶滅種に次いで近い将来、野生で絶滅するおそれがある種。


VULNERABLE (VU) - A taxon is Vulnerable when it is not Critically Endangered or Endangered but is facing a high risk of extinction in the wild in the medium-term future.
危急種 : 野生状態で中期的に絶滅するおそれがある種。


THREATENED(T) - The category of threat simply provides an assessment of the likelihood of extinction under current circumstances.
絶滅危機種 : 上記の3つのカテゴリーをまとめていう。程度の差はあっても、すべて存続を脅かされている種。


Near Threatened (nt) - Taxa which do not qualify for Conservation Dependent, but which are close to qualifying for Vulnerable.
近危急種 : 保護依存種には該当しないが、危急種の基準に近い種。




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