ガラパゴス国立公園局はガラパゴス諸島のいくつかの場所でアマサギの駆除・管理計画に着手した。第1フェーズではサン・クリストバル空港付近で実施される。航空機の安全を確保するためである。
定住するようになったアマサギ[K1] は外来種であり、本来は渡りを行うものである。ガラパゴス諸島に定住が確認されるようになったのは約50年前[K2] 、とりわけ廃棄物処分場、市街部にて顕著である。アマサギは多くのガラパゴス固有の鳥類に伝染病を媒介する可能性がある。
空港近くのマングローブが茂るエル・ヘリと呼ばれる場所では、約2000羽の生息が確認されている。
ガラパゴス国立公園局は航空安全局の指導にのっとり、複数の手段(手で捕獲、巣を破壊、空気銃など)を組み合わせ過剰な繁殖を抑止し、駆除された個体は焼却処理を施すことになっている。
責任者のクリスチャン・セビージャ氏によると、「ガラパゴス国立公園は生態系バランスを鑑み、特定の種を限定した駆除は通常行わないが、生態系システム回復のために今回はやむを得ないと判断した。あくまで動物相、植物相の状態の回復が主眼である。」とのことである。
国立公園局は航空局、海軍、警察、サン・クリストバル市役所、地元市民と一体になって取り組みを進めている。第1フェーズは2012年12月いっぱいまでの予定。
[K1]
体長50cm、White Herron類では最小の部類
日本へも亜種が飛来する
[K2]
1964年 飛来確認
1986年 定住確認