ガラパゴス諸島は2007年6月、ユネスコにより自然の維持が危機的な状況にあるとして、「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に登録された。
しかし、2010年7月末、危機遺産が解除された。
現地のEL UNIVERSO新聞の報道では、危機遺産解除の理由として
1- 旅行者の減少、 2009年度ガラパゴスに入った旅行者は 163,480人で2008年より10,050人減っている。
2- INGALAによるツーリスト カード発行で90日以上の滞在が出来なくなった事。
3- 大陸からの不法に持ち込まれる動物、植物などの厳しい検査を実施。
4- 政府はガラパゴスを特別地区と宣言して法律、規則を整備したこと。
以上4点を強調している。
環境保護団体の人たちの批判は DEBORAH CHIRIBOGA女史の言葉に凝縮されている。
曰く、「危機が存在することを否定して、ガラパゴスに存在するイロイロな問題をどうして解決できるのか?」
国立公園局元所長 WASHINGTON TAPIA は下記のように発言している。
「未だ目的を達成するためにしなければいけないことは残っているが、ガラパゴスは環境保全のためにハイレベルの保護を続けています。
環境保護はガラパゴスを箱の中に密封することではない、ガラパゴスには人間が住んでいるのです。危機が存在することは否定しません。」
ユネスコによるガラパゴス危機遺産リスト解除は、政府は勝利宣言、環境保護団体は大反対という図になっている。