ガラパゴスゾウガメは同諸島の固有種で、世界最大のリクガメ。ジョージは71年、同諸島ピンタ島で1匹だけで生きていることが確認されたオスで、絶滅危機動物の象徴として知られる。推定年齢は80~100歳。 ジョージは93年から、近縁種のメスとペアリングしてきた。今年7~9月、メス2匹が初めて産卵した。だが、今月初旬にふ化予定だった10個が、産卵時より35~50%も重量が減ったため、同局はこれらがふ化する可能性は低いと判断した。 残る3個は来月末以降がふ化の予定日。同局は「ジョージに何らかの不妊の原因がある可能性もあるが、最後の3個への望みは捨てていないし、来年以降も頑張ってほしい」と話す。