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 マルビジャの花。ピンクがかった紫で色も形もはかなく可憐な花でデシレルト・フロリドを代表する花といえ、パタ・デ・グアナコやコロニジャ・デ・フレイレと並んで群生地も多い。
 パタ・デ・グアナコの花に止まった蝶。昆虫も卵やさなぎの状態で休眠し、雨が降っ花が咲くと眠りからさめて活動し始め、鳥や獣も集まり特異なエコシステムが構成される。
 
 下向きに咲いたオルティガ・カバジュナ(アザミモドキ)。中南米各地に分布。80種。チリ44。草丈1mで花径1〜2cmの黄色い花つける。花弁が上に巻き上がり、おしべやめしべが下向きにたれる。
 
学名: Loasa tricolor
 ケシ科の白いカルド・ブランコ(白いアザミ)。アメリカ大陸からハワイまで広く分布。うち1種は熱帯・亜熱帯種で世界中に生育。チリ5種。6弁の花弁が二重に重なり、花径3〜5cmの純白の花が咲く。
 
学名: Centaurea chilensis
 名が表すようにつややかなテルシオぺロ(ビロード)。ノンゼンカズラ科。チリ原産、12種。うちアルゼンチンに2種、ペルーに1種生育。草丈6〜10cmに育ち、花径4〜4.5cmの花が数個集まって咲く。色はやや暗い赤と黄色の2種がある。
 
学名: Argylia radiata
 
 アサガオによく似たススピロ(三色スミレモドキ)。チリ、ペルーとガラパゴスに分布。平原部に生える低い茎に3〜3.8cmの白と青の花が咲く種と30〜50cmの茎が長く花径3〜3.5cmの空色の花を咲かせる海岸の種がある。合わせて18種。
 学名野種:
 Nolana paradoxa ssp.
 
海岸種: Nolana coelestis 
 
 フロール・デ・ミネロ(鉱夫の花)。ユリ科。欧州・アジアを中心に分布。500種。チリ6種。草丈1〜2m。花径5〜7cmの白い花をつける。
 
学名: Centaurea chilensis 
 赤いアニャニュカ。センザン科。アマリリスの類似種。チリ、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイの南米各地に分布。32種。チリ18種。中空の茎は高さ40〜60cmに成長。一株に4〜8個の4.5〜5.5cmの細長いユリ状の花が咲く。黄色、オレンジ、白、赤など多彩な色調を持つ。
 学名:
 Rhodophiala babnolidii
パタ・デ・グアナコの群生地
(ブエノスアイレス 藤井 正夫)
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