タイワンリス

 〜鎌倉の大仏も悩ませる小さい訪問者〜

大仏とタイワンリス
観光客の前でポーズを取る外来種のタイワンリス。
本来は籠の中で飼われていたはずが自然に放たれ数が増え、
今ではお寺の仏閣や庭木を加地って深刻な被害を及ぼしている

電線の上を歩くタイワンリス

「キュッ、キュッ、キュッ」

朝早く鎌倉の参道を歩いていると、聞こえてくるかわいらしい鳴き声。

声の主は頭上の電信柱に現れたリス。電線を一目散に駆け渡り、どうやら大仏様がいる方向を目指しているようだ。

このリス、実は昔から日本で暮らす野生種ではなく、外国から人間によって持ち込まれたタイワンリスである。

観光客に人気のタイワンリスたちも、お寺や市街地で暮らす人たちにとってはイタズラ者にすぎない。境内や庭に植えられた木の樹皮や実をかじって枯らしてしまったり、墓地に置かれたお供え物を失敬したりと。
さらにタイワンリスは何でもかじってしまうので、よほど歯ざわりが気に入ったのか・・・・・・にも被害が多発している。

日本に持ち込まれた経緯は定かではないが、台湾などから輸入され、動物園や家庭で飼われていたものが放たれたり逃げ出したりして野生化したようだ。

人間の気まぐれで日本に持ち込まれたタイワンリスたち。どこで生まれようが、生きていかなくてはならない。都会で飼えなくなって自然に放たれ、リスによる被害が確認されると「エサを与えるな」と宣言される。

タイワンリスたちの本音は、
「人間さま、ぼくたちを翻弄しないで!」
なのかも。

藤原幸一

リスのすみ家は、お寺の外にある森。
ここから毎日、電線を伝ってやって来る
塀の上のタイワンリス
塀を渡って、境内に通ってきます





観光客とタイワンリス
観光客の前に現れると人なつっこいしぐさで、
大仏さま以上に注目を集めるタイワンリス





この内容に関する記事、及び写真の掲載等をご希望の方は
下記へお問い合わせください。

Mail : info@natures-planet.com
Tel : 03-5485-1551



本サイトに掲載されている画像、文章等、
全ての内容の無断転載、引用を禁止します。


 
Copyright(c) FUJIWARA Koichi All Rights Reserved